2022年5月6日、青森県弘前市のりんご農園にて、株式会社マキュレ、株式会社ササキコーポレーション、東光鉄工株式会社、NTT東日本 青森支店とともに、持続可能なりんご産業実現に向けた取り組みである「IoT スマート農業や作業負荷軽減等にかかる実証実験」の一環として、NTTイードローン製農業用農薬散布路ドローン「AC101」による「りんごの授粉」を実施しました
秋田県のドローンメーカーである東光鉄工様に技術面の支援をいただきつつ、AC101の液剤散布装置に花粉の目詰まりを避けるためにフィルター等を特別に取り払うといった微調整を加えて、りんご5本分の花粉の散布を5分足らずで終えました
通常、りんごの授粉はミツバチより少し小さいマメコバチが活躍しています。青森県りんご試験場が、1962年よりマメコバチの分布、生活史、増殖阻害要因解明などの基礎試験を開始。その後、天敵駆除、低温貯蔵による成虫活動の調節などリンゴ農家が利用しやすい管理技術を確立し、1968年に青森県の指導要項として確立。現在に至るまで青森県のリンゴ園で広く利用されており、結実確保に欠かせないものになっています。しかしながら、巣箱を置いてもマメコバチが十分に集まらずに、結実確保に利用できなったりする場合も出てきているとのことです
この問題をドローンで解決すべく東光鉄工株式会社が青森県立名久井農業高等学校とともに、過去4年間にわたってドローンを利用した「りんごの授粉」の実証を重ねてきました。
今回は、この実証ノウハウを東光鉄工株式会社から提供いただきAC101による「りんごの授粉」を実施することができました。
特に、今回散布した花粉は入手が困難なものですが、東光鉄工株式会社にはその調達も支援いただきました。(散布液剤は無色ですが、実証用に見えやすいように食紅を入れています)
当日は、沢山のメディアや農業関係者が訪れました。花粉溶液の生成方法や、実際の散布、散布結果等、関心をもって取材・視察いただきました。
快晴に恵まれ岩木山に見守られながら絶好の日和でした。収穫時期に再訪できることを祈念し、現地を後にしました。関係者の皆様、ありがとうございました!
<掲載記事>
■毎日新聞
■読売新聞
■農村ニュース
■東奥日報
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